第99章 ホラーハウス

杉浦杏奈がスタジオへ戻ったとき、ちょうど第2回の収録が始まるところだった。

自分の席を見つけて腰を下ろす。隣にはもう灰原仁司が来ていて、番組スタッフから渡された進行カードを手にしたまま、彼女には一瞥もくれなかった。

「メイクルーム、ずいぶん騒がしかったみたいだな」

鼻で笑うような声音だった。

杉浦杏奈は髪を整えながら、さらりと言う。

「オフショット用のカメラに抜かれたんだから、私にどうしろっていうの? あとでスタンプ作るなら、ちゃんと可愛くしておいてね」

灰原仁司は答えなかった。だが、口元がほんのわずかに動いた。

やがて松下浩史がステージ上で、第2回のテーマを発表する。

「『...

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